東浩紀『動物化するポストモダン』、講談社(講談社現代新書)、2001

 コジェーブによると、ポストモダンの人間には、二つの選択肢があった。東はそれを引き、一方の、形式的対立をムリヤリ作り楽しむ「スノッブ化」は1989〜95年にバブル崩壊で断たれ、感情的満足の享受する効率を追求する、飢えも争いも哲学もない「動物化」の傾向が日本では進行しているという。アニメやギャルゲーなどを解説しつつ、「動物化」の現状を射抜いている。ISBN:4061495755

  • amazon.co.jpの書評見たら、オタク本人からの評価はよくないのね。あと、ラカン派の人たちからの突き上げも厳しそうなのは、彼がデリダ研究者(デリディアンというらしい)だからか?