書籍

沢木耕太郎『テロルの決算』(新潮文庫)

1960年、日比谷公会堂で一人の政治家が刺殺された。当時の社会党委員長・浅沼稲次郎に刃を向けたのは、17歳の右翼少年・山口二矢(おとや)。浅沼はなぜ殺されたのか。山口はなぜ殺したのか。なぜ殺せたのか。二人の生涯を当時の政情を交えて掘り起こす沢木…

田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」

映画の原作。同名の短編集に収録されている。 映画はオサレでしっとりしたトーンができていたが、こちらはもう少し暖かく、コミカルだ。恒夫も関西弁を喋るし、関西特有の冗談も飛ぶ。ジョゼは本だけではなくテレビやラジオからも情報を摂ってて、歌手の真似…

他に読んでいる本20040305

小熊英二/上野陽子『<癒し>のナショナリズム』 渋谷望『魂の労働』 西村佳哲『自分の仕事をつくる』 シラー『美的教育』 ガタリ『カオスモーズ』 レッシグ『コモンズ』 ベンヤミン『パサージュ論』1、3

アニー・ディラード『本を書く』(柳沢由美子訳。パピルス、1996)

松林の中の書斎にはじまり、まき割り、噴火するタイプライター、潮の流れなどにモチーフを映しながら、「書く」ことの本質に迫る。原題は"The Writing Life"。 松岡正剛の紹介:http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0717.htmlで読んだのだが、その参照項が…

最近読んでいる本

眼が人を変える フェリックス・ガタリ『分裂分析的地図作成法』 ジョルジュ・アガンベン『ホモ・サケル』 ニーチェ『道徳の系譜』

imidas、知恵蔵、現代用語の基礎知識

毎年、これの哲学・思想欄を見てどれを買うか決めている。今年は見ないでimidasを買ってしまったが、いちばん面白かったのは知恵蔵。コンテンポラリーな思想を紹介しつつ、やや遡上してスピノザなどに触れているのがよい。著者の的場昭弘氏にマルクス主義関…

ジャン・ボードリャール『不可能な交換』紀伊国屋書店、2002

J・クリシュナムルティ『自我の終焉―絶対自由への道』篠崎書林、1980

[ISBN:]

ノーム・チョムスキー『メディア・コントロール』―正義なき民主主義と国際社会、集英社(集英社新書)、2003

鈴木主税 訳 現代社会の理解について。現代がいかにPRでコントロールされた、心理戦の時代であるかについて説く。マキャベリは『君主論』の中で、内政がうまくいかなかったら外交で稼げ、ってことを言っている。橋本龍太郎がロシアに力を入れたのはそのた…

ジョルジュ・ペレック『考える/分類する』

松岡正剛『間と世界劇場』

レイモン・クノー『文体練習』

松岡正剛『間と世界劇場』主と客の構造‐2、春秋社、1988

ISBN:4393332040

クリストファー・シルベスター編/新庄哲夫ほか訳『インタヴューズ』1・2、文藝春秋、1998

19世紀後半から20世紀までの、主にヨーロッパ現代史を彩る著名人のインタヴュー記事を集めたもの。同じインタヴューでもさまざまな文体があるものだと思わされた。くわしくはココ:http://shoshiroad.s8.xrea.com/pw/pukiwiki.php?InterView ISBN:4163545107 …

布施英利『脳の中の美術館』、筑摩書房(ちくま学芸文庫)、1996

ISBN:448087125X

辻信一『スロー・イズ・ビューティフル』、平凡社、2001

ISBN:4582702333

岩井克人『会社はこれからどうなるのか』、平凡社、2003

ISBN:4582829775

東浩紀『動物化するポストモダン』、講談社(講談社現代新書)、2001

コジェーブによると、ポストモダンの人間には、二つの選択肢があった。東はそれを引き、一方の、形式的対立をムリヤリ作り楽しむ「スノッブ化」は1989〜95年にバブル崩壊で断たれ、感情的満足の享受する効率を追求する、飢えも争いも哲学もない「動物化」の…

松岡正剛『フラジャイル』、筑摩書房、1995

ISBN:4480857109