ラビア・ムルネ&リナ・サーネー『ビオハラフィア』他
- http://www.anj.or.jp/tif2004/program/rabi.php
- どちらかというとパフォーマンス。演劇にも見えるが。
- リナ・サーネーによるカセットテープの録音によるリナ・サーネー自身へのインタビュー。質問は詰問に変わり、話は関係のないプライバシーへと気づかぬうちにすり替わる。はじめ抵抗し、テープを戻して再開、こんどは従順になる。この繰り返し。そのうちリナ・サーネー自身もすり変わる。ラストは唖然。
- レバノン出身の二人。旅行ガイドによると、レバノンは近年、治安が上向いてきているという。観光産業も復興の兆しを見せ、再びベイルートに繁栄をもたらす日は遠くないかもしれない。それでいても、イスラエルが南にある脅威は変わらず、中東は戦争に隣り合わせているのだ。レバノンのそれは仮に「戦後」に近いとしても、常に誰が敵かを意識しなければならない苦しみ、問題が現在進行形であることをつきつけられる。最後に感じる居心地の悪さ。一気に引き込まれる。
- ずっとこれがなんだったのか、うまく整理がつかなかった。実はまだ決着はついていない。
- しかし、アルカサバ・シアターを見ることで整理がつく。http://d.hatena.ne.jp/shoshiro/20040226
- 公演ではパフォーマンスの前に『SideA/B』というショートフィルムが上映された。タブーとアイデンティティの間の話?